キャリア学科ラボ

CAREER THEORY / WEB SLIDES

シャイン

3つのサイクル、外的・内的キャリア、キャリア・コーン、9段階のキャリア・サイクル、キャリア・アンカー、キャリア・サバイバルを図で整理します。

シャイン|組織内キャリア発達

エドガー・H・シャイン

個人と組織の相互作用から、組織内で人がどうキャリアを形成するかを体系化した。外から見える経歴と本人の内面的な意味づけを、ともにキャリアとして捉えた。

試験で覚える理論・概念

1. 3つのサイクル

生物学的・社会的、家族関係、仕事・キャリアの3領域で人生を捉える

2. 外的キャリア/内的キャリア

組織から見える経歴と、本人が意味づけるキャリア

3. キャリア・コーン

組織内の移動を、昇進・職能・中心性の3方向で捉える

4. キャリア・サイクル

組織内キャリアの発達を9段階で捉える

5. キャリア・アンカー

能力・動機・価値観から形成される、譲れない軸

6. キャリア・サバイバル

個人の希望と、仕事・組織の要求をすり合わせる

Edgar H. Schein 1928–2023/組織心理学者・MIT / 出所:キャリアの「理論と提唱者」まとめ(アプローチ別)/キャリアコンサルティング 理論と実際/キャリアの心理学をもとに作成

01 / 07

解説を読む 約40秒

シャインは、個人と組織の相互作用からキャリアを考えた組織心理学者です。この7枚では、試験でシャインと結びつけて覚えたい六つの理論と概念を、関係が見える図で整理します。

シャイン|組織内キャリア発達
1. 3つのサイクル

人が生きる領域は、3つのサイクルが相互に影響し合って動く

生物学的・社会的、家族関係、仕事・キャリアの3つのサイクルで捉える。

キャリアの問題は、仕事のサイクル単独ではなく、すべてのサイクルを考慮して考える。

組織内キャリアの9段階は、このうち仕事・キャリアサイクルの中身である。

出所:キャリアの「理論と提唱者」まとめ(アプローチ別)/キャリアコンサルティング 理論と実際/キャリアの心理学をもとに作成

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解説を読む 約52秒

シャインは、人が生きている領域を、生物学的・社会的、家族関係、仕事・キャリアという3つのサイクルに分け、それぞれに段階を設けました。3つは相互に影響し合うため、キャリアの問題はすべてのサイクルを考慮して捉えます。

シャイン|組織内キャリア発達
2. 外的キャリア/内的キャリア

同じ経歴でも、組織が記録するキャリアと本人が生きるキャリアは違う

同じ出来事外的キャリア内的キャリア
課長に昇進職位が一段上がった現場の仕事から離れる迷いが残る
営業から人事へ異動職能をまたぐ配置転換人を育てる仕事に適性を感じる
子会社へ出向所属と役割が変わった事業全体を任された手応えがある
定年後に再雇用雇用形態と処遇が変わった後進へ経験を渡す時期だと捉える

外的キャリアは、役割・段階・処遇として他者からも確認できる。

内的キャリアは、仕事人生がどこへ向かうかという本人の主観である。

同じ昇進が、ある人には到達であり、別の人には喪失になりうる。

出所:キャリアの「理論と提唱者」まとめ(アプローチ別)/キャリアコンサルティング 理論と実際/キャリアの心理学をもとに作成

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解説を読む 約52秒

外的キャリアは役職や所属など、組織が記録できる事実です。内的キャリアは、その出来事を本人がどう経験し、どんな意味を与えるかです。同じ出来事でも二つは一致するとは限りません。

シャイン|組織内キャリア発達
3. キャリア・コーン

組織内の移動は、昇進・職能・中心性という3つの方向で起こる

階層的移動 地位・役職が上がる 円周方向の移動 職能・部門をまたぐ 中心への移動 中心性が高まる 部内者化 重要な情報と意思決定に近づく

階層的移動は役職の上下、円周方向の移動は職能・部門間の移動を指す。

中心への移動は、重要な情報と意思決定に近づく部内者化である。

部内者化は昇進とは別の動きで、地位が同じまま中心性が高まることもある。

出所:キャリアの「理論と提唱者」まとめ(アプローチ別)/キャリアコンサルティング 理論と実際/キャリアの心理学をもとに作成

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解説を読む 約55秒

組織内キャリアは昇進だけではありません。階層を上がる方向、職能や部門をまたぐ方向、そして組織の中心へ近づく方向があります。三つの方向を区別することがキャリア・コーンの要点です。

シャイン|組織内キャリア発達
4. キャリア・サイクル

キャリアは、段階ごとに異なる課題へ向き合いながら発達する

No. 段階 年齢目安 その段階で向き合うこと
01
参入前成長・空想・探究
0〜21歳

職業選択に向けた準備や価値観・能力の基礎作り

02
参入・訓練仕事の世界へのエントリー
16〜25歳

初めて組織に入り、役割や立ち位置を見出す

03
参入・訓練基本訓練
16〜25歳

仕事に取組み、困難を乗り越えて組織メンバーとして定着する

04
確立キャリア初期
17〜30歳

責任ある仕事を任され、自立と組織適応の間で葛藤が生じる

05
確立キャリア中期
25歳以降

組織で立場を確立し、スペシャリストかジェネラリストかの方向性を決める

06
転換キャリア中期の危機
35〜45歳

自分の能力や価値観を見つめ直し、現状維持か変革かで悩む

07
後期キャリア後期(指導者役/非指導者役)
40歳〜引退

指導者役として後進を育てるか、非指導者役として専門性を発揮するかで課題が分かれる

08
離脱衰え及び離脱
40歳〜引退

仕事中心の生活から距離を置き、引退後の生き方へ備える

09
離脱引退
年齢不問

組織や第一線から離れ、新しいアイデンティティへ移行する

9段階は、成長・空想・探究/仕事の世界へのエントリー/基本訓練/キャリア初期/キャリア中期/キャリア中期の危機/キャリア後期/衰え及び離脱/引退。

キャリア後期は指導者役と非指導者役に分かれ、衰え及び離脱と引退は別段階として区別する。

年齢は目安で重なりうる。段階の判定は年齢ではなく課題で行う。

出所:キャリアの「理論と提唱者」まとめ(アプローチ別)/キャリアコンサルティング 理論と実際/キャリアの心理学をもとに作成

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解説を読む 約65秒

シャインのキャリア・サイクルは、仕事の世界に入る前から引退までを九段階で整理します。キャリア後期の二つの役、衰え及び離脱、引退を取り違えないことが重要です。年齢は重なりうる目安として扱い、各段階で何に向き合うのかを名称と概要で対応させて覚えましょう。

シャイン|組織内キャリア発達
5. キャリア・アンカー

能力・動機・価値観への答えが、どうしても手放したくない軸になる

何が得意か
コンピタンス
何をしたいか
動機・欲求
何に価値を感じるか
価値観

キャリア・アンカー

  1. 01
    専門・職能別コンピタンス専門性を高め続ける
  2. 02
    全般管理コンピタンス組織全体を動かす
  3. 03
    自律・独立自分のやり方を保つ
  4. 04
    保障・安定将来の見通しを守る
  5. 05
    起業家的創造性新しいものを生み出す
  6. 06
    奉仕・社会貢献価値ある目的に仕える
  7. 07
    純粋な挑戦困難を解くことを楽しむ
  8. 08
    生活様式仕事と生活を統合する

アンカーは「好きな仕事」の分類ではなく、選択時に何を残すかで表れる。

入社時点で決まるのではなく、実際の仕事経験を通じて形成される。

構成要素は3つ、類型は8つ。この二つの数を混同しない。

出所:キャリアの「理論と提唱者」まとめ(アプローチ別)/キャリアコンサルティング 理論と実際/キャリアの心理学をもとに作成

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解説を読む 約68秒

キャリア・アンカーは、得意なこと、やりたいこと、大切にしたいことへの自己理解から形成されます。三つの構成要素と八つの類型を分けて理解しましょう。

シャイン|組織内キャリア発達
6. キャリア・サバイバル

環境と期待の変化を読み、職務と役割を6ステップで組み直す

  1. 01 現在の職務と役割を棚卸しする

    いま担っている仕事・責任・関係者を洗い出す

  2. 02 環境の変化を特定する

    市場・技術・事業・組織の変化を確認する

  3. 03 期待への影響を評価する

    変化によって、ステークホルダーの期待がどう変わるかを整理する

  4. 04 職務と役割への影響を見極める

    現在の職務・役割がどう変わるかを予測する

  5. 05 職務要件を再定義する

    変化後に必要となる役割・能力・成果を言語化する

  6. 06 プランニングの輪を広げる

    関係者と共有し、職務・役割の計画を継続的に見直す

環境変化と関係者の期待を確認し、現在の職務と役割を棚卸しする。

変化後に必要な職務要件を定義し、関係者と計画を継続的に見直す。

出所:キャリアの「理論と提唱者」まとめ(アプローチ別)/キャリアコンサルティング 理論と実際/キャリアの心理学をもとに作成

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解説を読む 約68秒

キャリア・サバイバルは、個人の希望だけでも組織の要求だけでもなく、職務と役割の変化を戦略的に読み直す方法です。現在の仕事を棚卸しし、環境変化と関係者の期待への影響を確認し、職務要件を再定義して、関係者と計画を広げていきます。キャリア・アンカーは、その結果を自分の価値観と照合する判断軸です。

シャイン|組織内キャリア発達

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エドガー・H・シャイン

個人と組織の相互作用から、組織内で人がどうキャリアを形成するかを体系化した。外から見える経歴と本人の内面的な意味づけを、ともにキャリアとして捉えた。

試験で覚える理論・概念

  1. 3つのサイクル

    生物学的・社会的、家族関係、仕事・キャリアの3領域で人生を捉える

  2. 外的キャリア/内的キャリア

    組織から見える経歴と、本人が意味づけるキャリア

  3. キャリア・コーン

    組織内の移動を、昇進・職能・中心性の3方向で捉える

  4. キャリア・サイクル

    組織内キャリアの発達を9段階で捉える

  5. キャリア・アンカー

    能力・動機・価値観から形成される、譲れない軸

  6. キャリア・サバイバル

    個人の希望と、仕事・組織の要求をすり合わせる

出所:キャリアの「理論と提唱者」まとめ(アプローチ別)/キャリアコンサルティング 理論と実際/キャリアの心理学 01 / 07

シャイン|組織内キャリア発達

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1. 3つのサイクル

人が生きる領域は、3つのサイクルが相互に影響し合って動く

図解の要点

3つのサイクルの図解

  • 生物学的・社会的、家族関係、仕事・キャリアの3つのサイクルで捉える。
  • キャリアの問題は、仕事のサイクル単独ではなく、すべてのサイクルを考慮して考える。
  • 組織内キャリアの9段階は、このうち仕事・キャリアサイクルの中身である。
解説を読む

シャインは、人が生きている領域を、生物学的・社会的、家族関係、仕事・キャリアという3つのサイクルに分け、それぞれに段階を設けました。3つは相互に影響し合うため、キャリアの問題はすべてのサイクルを考慮して捉えます。

出所:キャリアの「理論と提唱者」まとめ(アプローチ別)/キャリアコンサルティング 理論と実際/キャリアの心理学 02 / 07

シャイン|組織内キャリア発達

03 / 07

2. 外的キャリア/内的キャリア

同じ経歴でも、組織が記録するキャリアと本人が生きるキャリアは違う

図解の要点

外的キャリア/内的キャリアの図解

  • 外的キャリアは、役割・段階・処遇として他者からも確認できる。
  • 内的キャリアは、仕事人生がどこへ向かうかという本人の主観である。
  • 同じ昇進が、ある人には到達であり、別の人には喪失になりうる。
解説を読む

外的キャリアは役職や所属など、組織が記録できる事実です。内的キャリアは、その出来事を本人がどう経験し、どんな意味を与えるかです。同じ出来事でも二つは一致するとは限りません。

出所:キャリアの「理論と提唱者」まとめ(アプローチ別)/キャリアコンサルティング 理論と実際/キャリアの心理学 03 / 07

シャイン|組織内キャリア発達

04 / 07

3. キャリア・コーン

組織内の移動は、昇進・職能・中心性という3つの方向で起こる

図解の要点

キャリア・コーンの図解

  • 階層的移動は役職の上下、円周方向の移動は職能・部門間の移動を指す。
  • 中心への移動は、重要な情報と意思決定に近づく部内者化である。
  • 部内者化は昇進とは別の動きで、地位が同じまま中心性が高まることもある。
解説を読む

組織内キャリアは昇進だけではありません。階層を上がる方向、職能や部門をまたぐ方向、そして組織の中心へ近づく方向があります。三つの方向を区別することがキャリア・コーンの要点です。

出所:キャリアの「理論と提唱者」まとめ(アプローチ別)/キャリアコンサルティング 理論と実際/キャリアの心理学 04 / 07

シャイン|組織内キャリア発達

05 / 07

4. キャリア・サイクル

キャリアは、段階ごとに異なる課題へ向き合いながら発達する

図解の要点

キャリア・サイクルの図解

  • 9段階は、成長・空想・探究/仕事の世界へのエントリー/基本訓練/キャリア初期/キャリア中期/キャリア中期の危機/キャリア後期/衰え及び離脱/引退。
  • キャリア後期は指導者役と非指導者役に分かれ、衰え及び離脱と引退は別段階として区別する。
  • 年齢は目安で重なりうる。段階の判定は年齢ではなく課題で行う。
解説を読む

シャインのキャリア・サイクルは、仕事の世界に入る前から引退までを九段階で整理します。キャリア後期の二つの役、衰え及び離脱、引退を取り違えないことが重要です。年齢は重なりうる目安として扱い、各段階で何に向き合うのかを名称と概要で対応させて覚えましょう。

出所:キャリアの「理論と提唱者」まとめ(アプローチ別)/キャリアコンサルティング 理論と実際/キャリアの心理学 05 / 07

シャイン|組織内キャリア発達

06 / 07

5. キャリア・アンカー

能力・動機・価値観への答えが、どうしても手放したくない軸になる

図解の要点

キャリア・アンカーの図解

  • アンカーは「好きな仕事」の分類ではなく、選択時に何を残すかで表れる。
  • 入社時点で決まるのではなく、実際の仕事経験を通じて形成される。
  • 構成要素は3つ、類型は8つ。この二つの数を混同しない。
解説を読む

キャリア・アンカーは、得意なこと、やりたいこと、大切にしたいことへの自己理解から形成されます。三つの構成要素と八つの類型を分けて理解しましょう。

出所:キャリアの「理論と提唱者」まとめ(アプローチ別)/キャリアコンサルティング 理論と実際/キャリアの心理学 06 / 07

シャイン|組織内キャリア発達

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6. キャリア・サバイバル

環境と期待の変化を読み、職務と役割を6ステップで組み直す

図解の要点

キャリア・サバイバルの図解

  • 環境変化と関係者の期待を確認し、現在の職務と役割を棚卸しする。
  • 変化後に必要な職務要件を定義し、関係者と計画を継続的に見直す。
解説を読む

キャリア・サバイバルは、個人の希望だけでも組織の要求だけでもなく、職務と役割の変化を戦略的に読み直す方法です。現在の仕事を棚卸しし、環境変化と関係者の期待への影響を確認し、職務要件を再定義して、関係者と計画を広げていきます。キャリア・アンカーは、その結果を自分の価値観と照合する判断軸です。